団塊世代に平屋がブーム
■ 団塊世代に平屋がブーム
昔、代表的な日本の住宅といえば「平屋」でした。
平屋といえば、広い土地をもった大家族の農家というイメージが、どことなくありますが、農家に限らず、昭和30年代頃まで、一般的な住宅としては「平屋の家」があたりまえだったのです。
高度成長期以降の日本では、建築技術や構造技術の進化に伴って、2階建てや3階建ての家、またはアパート・マンションの住まいが急速に増えていきました。人口密集地では土地が少ないという事情もあったでしょうが。平屋というやや土地を贅沢につかう住宅スタイルは減っていったのです。
「平屋」というと成長期以前を象徴しているような、ノスタルジックな感もありますが、実は最近、平屋の人気が高まってきています。平屋の利点はどこにあるのでしょうか?
■ 平屋のメリット・デメリット
平屋をみてすぐ分かるのが、立体的につながっている住宅ではないということ。
上階への階段がなく、すべてがワンフロア内で生活できてしまうのが最大の特徴です。魅力でもあります。
平屋のデメリットは、土地に制限があるということ。2人でけで住むのならともかく、4人・6人と家族が多くなると、敷地に余裕がない場合には、あとから部屋を増やすことが難しくなるのです。家族が多くなるなら、増築を見込んだ広い土地が必要です。そうでなければ、はじめから2階建て住宅を建てるほうが無難のようです。
平屋のメリットは、ムダのない間取が作れること。
階段や、階段につながる廊下が不要なため、その分のスペースも有効に使えます。「階段がないため、上下移動をせずに家のどこへでも行ける」ということは、普段の生活で余分な体力を使わないということです。年をとって段差の上り下りがつらくなっても、平屋ならなんなく生活できそうです。
丈夫であるということも、大きなメリットです。2階などの荷重を受けないため、雪などの上部からの圧迫に強いし、耐震性にも優れているというメリットがあります。
■ 団塊世代が注目!
平屋の利便性・安全性に目をつけた、団塊世代が平屋に注目しています。
住環境研究所の調査によると、「老後の理想の住宅」としてどんな住宅に住みたいかという質問に対して、平屋を希望する人が42%にも上ったそうです。この結果を踏まえれば、定年で仕事を終えたてからの移住先や、今の住まいを建て替えるときには「終の棲家」として、平屋に住みたいと考えている人が多いということですね。
平屋人気を受けて、住宅メーカー各社では、とくに団塊世代の生活スタイルに合わせた平屋の住宅商品を数多くそろえはじめています。住宅商品は、子供が独立した夫婦が、「二人で暮らすことをイメージした間取り」が特徴です。高齢化による健康不安をすこしでも解消できるよう、バリアフリー対応になっているのもありがたいところですね。
平屋の設計というと、部屋やキッチン・浴室などをずらっと並べて配置してしまいので、動線が長くなりがちです。そこで、リビングなどの共通の部屋を中心に添えて、どの部屋からも中心の空間を通っていけるようにすると、ムダにあることを少なくできます。このように、アイディアを上手に生かすことで、快適な生活を手にすることができるのです。
少子高齢化の現代。
団塊の世代にかぎらず、平屋を見直してみてはいかがでしょうか。
Posted by goshisuke : 09:31
< 邪魔にならないドア
|
メイン
| 増加家具と住宅空間 >